株式会社グリーンアイランドから書面が届いたら無視はNG！適切な対処法は？

株式会社グリーンアイランドとは？書面が届く理由

株式会社グリーンアイランドは、貸金業者（消費者金融・カード会社など）などから、債権（借金を請求する権利）の譲渡を受け、長期間にわたって返済されていない借金の回収を行っている会社です。

元の借入先である貸金業者が倒産や廃業をした際に売却した債権を、最終的に回収するために書面を送ってきます。
株式会社グリーンアイランドの場合、30年～40年前の借金について督促してくることもあるようです。

なお、株式会社グリーンアイランドは、法律に基づき借金の回収業務を特別に認められた債権回収会社（サービサー）ではありません。貸金業登録も行っていませんが、貸付を行わず債権の回収のみを行っているため、ヤミ金などとは異なります。

株式会社グリーンアイランドが督促する借金の原債権者

以下のような会社から借入をしていた場合には、債権譲渡を受けた株式会社グリーンアイランドから督促状が届く可能性があります。

このような元の借入先を、「原債権者」といいます。株式会社グリーンアイランドからお金を借りた覚えがなくても、これらの原債権者からお金を借りていないか確認しましょう。

株式会社グリーンアイランドが送ってくる書面の種類

株式会社グリーンアイランドからの督促や催告は、以下のようにさまざまな名称の書面で届きます。

株式会社グリーンアイランドから書面が届いたら？

「株式会社グリーンアイランドからの催告書や通知書が届いたら、まずは内容を確認し正当な請求か確認しましょう。まったく身に覚えがない場合は、架空請求や詐欺などのおそれもあるため注意が必要です。

ただし、心当たりがある場合は、状況に応じて以下のように対応しましょう。

時効の援用で借金をゼロにする

株式会社グリーンアイランドは、30年～40年以上前の借金の督促をしてくることがあります。
最後の支払いから何年も経っている借金であれば、時効の成立を主張（時効の援用）することで借金がゼロになるかもしれません。

時効の援用は、以下の条件に当てはまる場合に行えます。

ただし、自動的に借金がゼロになるわけではなく、適切に時効援用の手続を行う必要があります。

失敗すると借金を一括請求されるリスクもあるため、「時効にかかっているかも」と思ったら、株式会社グリーンアイランドには一切連絡せず、弁護士に相談するのがよいでしょう。

時効の援用ができない場合は債務整理をする

時効の援用ができない場合には借金を返済する必要がありますが、本来の支払期限に返済できなかった時点で、金額と日数に応じ遅延損害金が発生します。
30年～40年以上前の借金であれば、多額の遅延損害金が加算され借金総額が膨れ上がっており、返済できないという場合もあるでしょう。

そのような場合には、債務整理の手続をすることをおすすめします。
債務整理は、借金を減らしたり、支払いに猶予を持たせたりする手続です。任意整理・個人再生・自己破産という3種類の方法があり、あなたの借金総額や収入・財産などによって適している方法が異なります。

そのため、債務整理をするのであれば弁護士に相談するのがおすすめです。

株式会社グリーンアイランドから届いた書面を無視するリスク

このように、株式会社グリーンアイランドから書面が届いたら、適切な対処が必要です。無視や放置をしてしまうと、以下のようなリスクもあるため注意しましょう。

自宅を訪問される

株式会社グリーンアイランドから届いた書面を無視していると、調査会社の担当者に自宅を訪問されるおそれがあります。

株式会社日本インヴェスティゲーションという調査会社がグリーンアイランド株式会社から依頼を受け、訪問してくることが多いようです。
不在の場合には、「訪問通知書」、「ご連絡のお願い」といった書面がポストに投函されることもあります。

このとき、調査会社を通して書類へのサインや株式会社グリーンアイランドへの連絡を求められることがありますが、応じないように注意しましょう。

安易にサインや連絡をしてしまうと、仮に消滅時効を迎えている場合でも借金を支払わなければならなくなるおそれがあります。

法的手続をとられる

株式会社グリーンアイランドからから届いた書面を無視していると、裁判上の手続を始められてしまうおそれもあるでしょう。
その場合、裁判所から「訴状」や「支払督促」などと書かれた書面が届きます。

このような書面が届いたら、期限までに答弁書の提出や異議申立てをしなければなりません。
何もしないでいると、「判決」や「仮執行宣言付支払督促」が出て、借金を一括で支払わなければならなくなります。

最終的には給与や預貯金を差し押さえられるおそれもあるため注意しましょう。

焦って連絡すると借金が減らないおそれも！債務の承認に注意

株式会社グリーンアイランドから届いた書面を無視・放置してはいけませんが、焦って連絡するのも避けたほうがよいでしょう。
間違った対応をしてしまうと、借金があることを認めた（債務の承認）として、本来であれば時効の援用でゼロにできたはずの借金を返済しなければならなくなるおそれがあるためです。

たとえば、以下のような発言・行動は債務の承認にあたる可能性があります。

このほかにも、発言や行動の内容によって「債務の承認をした」とみなされるケースは多々あります。
そのため、株式会社グリーンアイランドから書面が届いても安易に連絡せずに、まずは弁護士に相談しアドバイスを受けるのがおすすめです。

株式会社グリーンアイランドからの督促はアディーレにご相談を！

株式会社グリーンアイランドは、あなたが過去にCFJ（アイク、ディック、ユニマットなど）やオリエント信販などから借入をしたお金の回収をする会社です。30年～40年前の借金について督促をされるケースもありますが、無視や放置をせずきちんと対応しましょう。

長期間にわたって支払いをしていなければ、借金が消滅時効を迎えていることも少なくありません。適切に時効援用の手続を行えば、借金がゼロになる可能性もあります。

ただし、誤った対応をしてしまうと本来であれば時効援用でゼロにできたはずの借金を支払わなければならなくなるため、お早めに弁護士に相談するのがおすすめです。弁護士に相談すれば、状況に応じて適切に対応してもらえます。

アディーレ法律事務所なら、借金問題に関するご相談は何度でも無料ですので、まずは一度お問合せください。

監修者情報

弁護士

谷崎　翔

たにざき　しょう

資格

弁護士

所属

第一東京弁護士会

出身大学

早稲田大学法学部，首都大学東京法科大学院

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