資格 | 弁護士 |
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所属 | 札幌弁護士会 |
出身 | 北海道 |
出身大学 | 東北大学法学部、東北大学法科大学院 |
所属委員会等 | 民事介入暴力対策・業務妨害対策委員会 |
ご挨拶
予期せず紛争に巻き込まれた場合、まずは自らの主張を裏付ける証拠の収集が大事です。現場の撮影、音声の録音、自身の足取りの記録等、法律知識の有無にかかわらずできることがいくつかあるはずです。ただ、それが難しい場合も当然ながら多々あると思います。その場合は弁護士にご相談ください。弁護士なら23条照会により証拠を入手できるケースもありますし、相手方との交渉により示談で解決できるケースもあります。泣き寝入りする前に、まずは弁護士と共に最善手を検討してみませんか。
私のキーワード
- その1「一番大事なものは目には見えない」
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そう書き残したのは、小説『星の王子さま』の中で異境の夕暮れを1日に44回も目撃したことがあり、遂には地上に帰還するのを永遠に忘れてしまったサン=テグジュペリ(フランスの小説家兼パイロット)です。ゾウを飲み込んだ巨大なヘビは遠目には大きな帽子にしか見えないかもしれません(『星の王子さま』冒頭に出てくるアレです)。サハラ砂漠の砂の海がオレンジ色に輝くとき、飄然と立ち現れるという魔法の井戸もおそらく目には見えないでしょう。蒼く燃え上がる月光の中で、遠い想い出の影法師を待ち続ける薔薇一輪も然り。この騒然たる世界のどこかにひっそり存在している本当に大事なものは、どれもこれも目には見えないのかもしれません。
- その2「影と実体」
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しかしどこかに存在するものなら(そしてそれが自身の命運を左右する不可思議な事象であるならなおさら)この目で直接確かめてみたいですよね。弁護士の仕事は、方々に散らばった証拠を掻き集め、本来目には見えないものの「影」を追いかけること、そして裁判官に「影」の裏側にはリアルな「実体」が存在すると確信してもらうことです。その意味では弁護士の仕事は、異界を彷徨う迷宮体験に読者を誘い、生の赤裸々な「実体」を体感してもらおうと目論む小説家のそれと似た部分があるような気もします。
- その3「協同作業」
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ただし本質的に異なる点が1つ。 それは、想像に基づく推論をベースにして良い芸術の世界とは異なり、法律の世界では証拠に基づく立証以外の方法論は説得力に欠けるとされる点です。そのため弁護士の仕事は、弁護士1人では遂行できません。法律世界の肝は「論より証拠」であり、証拠に最も近い所にいるかもしれない依頼者の方の協力が欠かせません。一番大事なもの(真実)がありありと眼前に立ち現れる瞬間の煌めきを、ぜひ依頼者の方と分かち合いたいものです。