お金を借りる審査に通らないのはなぜ?理由や対処法を解説

お金を借りる審査に通らないのはなぜ?理由や対処法を解説
  • 更新日: 2024年05月20日

「今すぐお金を借りたい。でも審査に通らない…」とお困りの方。審査基準や審査結果は原則非公開ですが、審査に落ちてしまった場合にも解決方法はあります。
そこで本記事では、審査に通らない理由や審査に通るための対応策、「審査に落ちた場合の適切な対処法」や「避けるべき対処法」について解説していきます。現状を改善するためにどうすればいいか、ぜひ参考にしてみてください。

お金を借りる際の審査に通らない理由

お金を借りる際の審査に通らない理由

お金を借りるための審査に通らない理由はいくつかあります。ここでは、そのうちの6つをご紹介していきます。心当たりがあるか、ぜひあなたの現状と照らし合わせてみてください。

収入が安定していない

収入が安定していない人は、審査に通らない可能性があります。
消費者金融などの貸金業者や銀行は「お金を借りた人が確実に返済できるかどうか」を判断するために審査を行います。そのため、「毎月継続して一定額の収入があること」が重視されます。

したがって、フリーターや自営業の方など、月によって収入が増減したり不定期だったりする方については、返済能力がないと判断されて審査に落ちてしまうことがあるのです。

借りたい金額が高すぎる

貸金業法では、「債務の総額が年収の3分の1以上を超えてはならない」というルール(総量規制)があります。ここでいう総額とは、すべての貸金業者からの合計借入額です。たとえば、年収600万円の方は200万円を超える借入をすることはできません。
このように、基準に対して借入希望額が高すぎる場合には、消費者金融などの審査に通らない可能性が高いです。

信用情報に事故情報が登録されている

信用情報に滞納や債務整理などの事故情報が記録されている方は、審査に通りづらいです。信用情報とは、クレジットやローンの契約や申込み、利用状況などに関する情報のことで、信用情報機関が記録や管理を行っています。たとえば、過去にカードローンなどを滞納した場合は最長で5年間、自己破産などの債務整理を行った場合は5~7年間(※)、情報が記録されます。
消費者金融や銀行がカードローンなどの審査を行う際には、必ず信用情報をチェックするため、事故情報などが登録されていることは審査に落ちる原因となってしまうのです。

  • ※2022年11月以前の手続は、約5~10年

申込み時の記載内容が間違っている

申込書類の記載内容に誤りがある場合、審査を通過できません。単純な記入ミスの場合、修正すれば審査を通過できるかもしれません。ただ、故意に嘘の情報を記入した場合には不正とみなされ、審査に通らないおそれがあります。
また、申込み時に行われる、電話などによる勤務先への在籍確認ができなかった場合にも審査に落ちてしまう可能性があります。

申込条件を満たしていない

カードローンの申込条件を満たしていない方は、当然ながら審査に通りません。
申込条件は貸金業者ごとに定められていますが、共通しているのは年齢・年収・勤務先での雇用形態です。なお、2022年4月1日に成年年齢が20歳から18歳に変更されたものの、引き続き20歳未満の方を対象外としている貸金業者もあります。
また、外国籍の方の場合には、「永住者としての在留資格があること」を条件に設定している貸金業者もいます。
もしカードローン等の審査に落ちたときには、申込条件も確かめてみましょう。

短期間に複数の金融機関に申込みをしている

短期間に複数の金融機関に借入を申し込んでいると、審査を通過できない可能性があります。
借入の申込情報は信用情報機関に記録されており、この情報を金融機関は審査の判断材料とします。ですから、次から次へと借入の申込みをした事実がわかると「他社から断られている何らかの事情があるのでは」と判断され、審査に落ちてしまう可能性があるのです。

審査なしでお金を借りる方法は原則として存在しない

審査なしでお金を借りる方法は原則として存在しない

結論から申し上げると、貸金業者や銀行などの金融機関から審査なしでお金を借りる方法は原則として存在しません。
消費者金融などの貸金業者は、貸金業法で審査を義務付けられています。審査をしなかった場合、貸金業法に違反することになります。
また上記でも解説しましたとおり、総量規制があるため他社からの借入状況もチェックする必要があります。
また、貸金業法の適用を受けない銀行などの金融機関でも、自主規制を設けて審査を行っています。
よって、審査を受けないで借入をできる方法はないといえるのです。

審査に通りやすくなるための対応策

上記でご紹介した審査に通らない原因を解消すれば、お金を借りられる可能性が高まります。状況別に対応策をご案内します。

収入が低い方

副業・兼業などで収入を増やしたり、希望する借入額を下げてみたりしましょう。

短期間に複数の金融機関に申込みをしている方

借入の申込みをする際には、1件ずつ、時間を空けて行うようにしましょう。

信用情報に問題がある方

信用情報に問題がある方については、残念ながら登録情報が抹消されるのを一定期間待つしかありません。なお、登録されている情報については、信用情報機関に問い合わせれば教えてもらえます。

電話による勤務先の在籍確認に対応できない方

ご自身が電話に出ることが必須であれば、出られる時間帯を事前に伝えておくとよいでしょう。
また、電話による連絡以外の方法で在籍確認をしている金融機関を選ぶのも一つの方法です。

審査に通らない場合の適切な対処法

質屋で借りる

少額の現金を借りたい場合には、質屋でお金を借りることを検討してはいかがでしょうか。
質屋では、預ける品物さえあれば誰でもお金を借りることができます。審査を受ける必要がなく、督促や取立てもありません。また、万が一返済できなかったとしても、信用情報に事故情報が登録されることはありません。
期限内にお金を返せば品物を取り戻すことも可能ですので、お金を借りたいけれど品物を手放したくない方におすすめの方法です。
ただし、品物の価値に見合った金額しか借りられないことに注意が必要です。

公的融資を利用する

状況によっては、下記にご案内する公的支援制度が利用できる可能性があります。

  • 生活福祉資金貸付制度
  • 求職者支援資金融資制度
  • 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度

など

生活福祉資金貸付制度
対象者 低所得者世帯や障がい者世帯など
内容 収入が減少し生活に困窮する方が、低利または無利子で生活に必要な資金の貸付を受けることができる
貸付の条件 市町村民税非課税程度の世帯であること
貸付利率:年3.0%
保証人の要・不要は資金の種類により異なる
求職者支援資金融資制度
対象者

以下の要件をどちらも満たしている方

  • 職業訓練受講給付金の決定を受けた方
  • 求職者支援資金融資要件確認書の交付を受けた方
内容 訓練受講中の生活費が不足しそうな場合にのみ利用できる
貸付の条件 貸付利率は資金の種類により異なる。
担保人・保証人は不要。ただし、労働金庫が指定する信用保証機関の利用が必須。
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
対象者 20歳未満の児童を扶養しているひとり親家庭の父母
内容 子供の教育に必要なお金を無利息で融資してもらえる
貸付の条件 修学資金の利率は無利子(貸付期間・据置期間・償還期間あり)。ほかの資金は特記ない限り保証人有りなら無利子。
※親に貸し付ける場合、児童を連帯借受人とする。(連帯保証人は不要)
※児童に貸し付ける場合、親等を連帯保証人とする。

ただし、これらの公的支援は要件を満たす方への制度であり、必ず受けられるとは限りません。また、あくまでも貸付を受けられる制度であり、後日返済する必要がありますのでご注意ください。

審査に通らない場合でも避けるべき対処法

審査に通らない場合でも避けるべき対処法

なかには、お金を借りたい一心で、重大トラブルに発展しかねない方法でお金を手に入れようとする人もいます。
下記では、絶対に避けるべきお金の調達方法を解説します。

闇金の利用

「審査なしでお金を借りられます」と謳っている業者は闇金業者です。闇金業者は、高金利で違法な取立てを行うだけでなく、あなたの弱みにつけこんで犯罪に加担させるかもしれません。
犯罪者とならないために、闇金からの借入れは避けましょう。

クレジットカードの現金化

クレジットカードの現金化とは、クレジットカードを使って商品を購入し、その商品を売って現金を手に入れるという方法です。
たしかに、現金が手に入るので一時しのぎにはなるでしょう。
しかし、現金化するための商品の購入はクレジットカード会社の規約で禁止されています
カードで購入した商品の現金化がカード会社にバレた場合、カードの利用を停止されたり、購入代金の一括払いを請求されたりすることもあり得ます。
そのうえ、商品代金を支払えなければ、別の手段でお金を工面しなくてはならなくなります。
一見、簡単にお金を手に入れられそうに見えたとしても、上記のような危険が潜んでいますので、クレジットカードの現金化はしないでください。

個人間融資の利用

個人間融資とは、個人の間でお金の貸し借りをすることで、SNSなどで持ちかけられることが多いです。
個人間融資では、カードローンより高額な金利が設定されていることがほとんどであり、個人情報が悪用される、詐欺にあうというリスクも高いです。
金融庁でも『SNS等を利用した「個人間融資」にご注意ください!』と注意喚起しています。

甘い言葉につられてお金を借りてしまうと、のちのち重大なトラブルに巻き込まれるおそれがあります。絶対にやめましょう。

すでに借金に困っている状況なら債務整理を検討する

すでに借金に困っている状況なら債務整理を検討する

もし、今すでに借金があり、さらにお金を借りたいと考えている方は、根本的な解決策が必要です。
この場合は、債務整理で借金問題を解決することを考えるべきです。

債務整理とは

債務整理とは、借金を減らしたり、支払いに猶予を持たせたりすることで、借金の悩みを解決できる手続です。
債務整理には、主に任意整理、個人再生、自己破産の3つの方法があります。
それぞれの特徴を簡単に解説します。

任意整理

将来利息のカットや分割払いなどを貸金業者と交渉し、月々の返済を楽にする手続です。

  • メリット:裁判所を通さないため、複雑な手続が不要で費用が少なく済む、手続を行う債権者を選ぶことができる
  • デメリット:返済可能な金額に対して借金額が大きすぎる場合はほかの手続を検討する必要がある、など

個人再生

借金の大幅な減額を裁判所に認めてもらい、減額された借金を返済していく手続です。

  • メリット:住宅などの財産を残しつつ、借金の元本を約80%カットできる可能性がある
  • デメリット: 個人再生したことが官報に載る など

自己破産

返済不能であることを裁判所に認めてもらうことにより、借金がゼロになる手続です。

  • メリット:借金の支払いが原則として全額免除される
  • デメリット:住宅や車といった高額な財産はすべて処分される、自己破産したことが官報に載る、手続終了まで就けなくなる職業がある、など

なお、上記以外の、任意整理、個人再生、自己破産に共通するデメリットとしては次の3つがあります。

  • 事故情報に登録される
  • ローン返済中の高価なモノを回収される可能性がある
  • 保証人が借金を肩代わりすることになる

債務整理のデメリットについては以下のページで詳しく解説しています。

借金が原因で審査に通らないなら、弁護士に相談しよう

お金を借りる審査に通らない理由やその対処法について解説しました。
審査に通過できないということは、何らかの原因があるはずです。現状の見直しを行い、改善することで審査を通過できる可能性が高まるでしょう。
もっとも、お金を借りたい理由がほかの借金を返済するためであれば、弁護士にアドバイスを求めることをおすすめします。債務整理を行うことで、借金問題を根本的に解決できれば、借金に頼らない日常生活を取り戻せます。

アディーレ法律事務所には、借金問題解決の経験豊富な弁護士が在籍しており、あなたの状況に応じた最適な債務整理の方法をご提案いたします。借金問題でお困りの場合は、お一人で悩まずご相談ください。ご相談は何度でも無料です

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監修者情報

谷崎 翔

弁護士

谷崎 翔

たにざき しょう

資格
弁護士
所属
第一東京弁護士会
出身大学
早稲田大学法学部,首都大学東京法科大学院

困りごとが起きた時,ひとりで考え込むだけでは,どうしても気持ちが暗い方向に向かいがちで,よい解決策も思い浮かばないものです。そのようなときは,ひとりで抱え込まないで,まず専門家に相談することが,解決への近道ではないでしょうか。どのようなことでも結構ですので,思い悩まずにご相談ください。依頼者の方々が相談後に肩の荷を降ろして,すっきりとした気持ちで事務所を後にできるよう,誠心誠意力を尽くします。

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