リボ払いはデメリットしかない?メリットやリスクを抑えて利用するコツも解説

- 更新日: 2025年03月24日
クレジットカードのリボ払いは、利用金額や利用件数に関わらず毎月の支払いを一定にできる便利な支払方法です。
一方で、「デメリットしかない」、「危険」、「やばい」などと言われることも多く、実際にリスクやデメリットもあります。
本ページでは、リボ払いの仕組みや特徴、デメリット・メリット、リスクを抑えて利用するコツを解説します。
「リボ払いの利用残高が増えすぎて返済できない」という状況にならないためにも、リボ払いの仕組みについて理解を深めていきましょう。
今回の記事でわかること
リボ払いの返済でお悩みなら
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リボ払いとは?仕組みと特徴
リボ払い(リボルビング払い)は、クレジットカードの支払方法の1つです。
リボ払いを利用すると、利用金額はすべて「利用残高」に組み込まれます。利用残高とそれに応じた手数料(利息)がなくなるまで、あらかじめ設定した一定額を複数回に分けて支払っていく仕組みです。
【リボ払いの仕組み】

※図は元利定額方式
また、リボ払いには以下のような特徴があります。
利用した金額・件数にかかわらず支払いを一定にできる
リボ払いは、利用した金額や件数にかかわらず毎月の支払額を一定にできるのが大きな特徴です。
なお、クレジットカードの支払いを複数回に分ける方法には、リボ払いのほかにも「分割払い」があります。
分割払いは、選択した支払回数で完済できるように支払いを分割する方法です。そのため、完済時期が明確である一方で、リボ払いのように返済金額を一定にすることはできません。
【分割払い】

「残高スライド方式」と「定額方式」の支払方法がある
リボ払いの代表的な返済方法には、「残高スライド方式」と「定額方式」があります。
残高スライド方式は、利用残高によって毎月の返済額が段階的に増減する方式です。
たとえば、「利用残高が0円~5万円の場合の支払額は1万円」、「利用残高が5万円~10万円の場合の支払額は2万円」というように、返済額を切り替えます。
一方で定額方式は、毎月一定の金額を支払う方式です。定額方式には、設定した返済額に利息を含む「元利定額方式」と設定した返済額に利息をプラスして返済する「元金定額方式」の2種類があります。
詳しくは、以下のページでも解説していますので参考にしてみてください。
リボ払いが「デメリットしかない」と言われる理由
リボ払いは、「デメリットしかない」、「危険」、「やばい」などと言われることも少なくありません。これは、リボ払いには以下のような性質があるためです。
支払総額が大きくなりやすい
リボ払いは、銀行のカードローンなどと比べて金利が高く設定されています。カード会社によっても異なりますが、年15%~18%程度の利率であることが多いです。金利が高いと、その分利息も増えやすくなります。
さらに、返済期間が長くなればなるほど利息を多く支払うことになるため、一括払いと比べて支払総額が大きくなりやすいのです。
一括払い | リボ払い(※) | |
---|---|---|
支払総額 | 30万円 | 33万3,784円 |
利息総額 | 0円 | 33,784円 |
なかなか完済できない
リボ払いは、利息の負担が大きく支払回数も決まっていないため、毎月の返済額が少なければ少ないほど完済まで長期化しやすくなります。
なかでも「元利定額方式」で返済する場合、利息を含めた一定額を返済していくため、元本の返済に充てられる金額が少なくなりがちです。
たとえば、毎月2万円を返済しているつもりでも、実際には以下の図のように、利息が差し引かれた金額しか利用残高は減りません。

利用残高が増えていることに気付きにくい
リボ払いであれば、どれだけ利用をしても毎月の返済額は一定です。そして、設定した金額が引き落とされるのを見ると、「返済できている」と錯覚してしまいます。
そのため、利用残高が増えていることに気付きにくいのです。
返済できないほど利用残高が膨れ上がり、滞納をしてしまうと、最終的には以下のような状況に陥るおそれもあります。
リボ払いをうまく利用すればメリットもある
リボ払いは、その性質上「デメリットしかない」と思われがちです。しかし、適切に利用すれば以下のようなメリットもあります。
家計管理がしやすい
一括払いや分割払いの場合、利用したタイミングや金額によって月々の支払額が変わります。
一方でリボ払いを利用すれば、毎月の返済額を一定にできるため、家計の管理がしやすくなるといえるでしょう。
突然の大きな出費に対応できる
突然の大きな出費があったとき、一括払いや分割払いをすると家計を圧迫してしまうおそれがあります。そのようなときリボ払いを利用すれば、家計に大きな影響を与えず出費に対応することが可能です。
ポイント還元など優遇を受けられる
カード会社によっては、リボ払いを利用することでポイント還元や特典などの優遇を受けられる場合があります。なかには保険が付帯しているカードなどもあるため、使い方次第では有効利用できるかもしれません。
ただし、リボ払いには利息がかかるため、特典だけを目当てに安易に利用するのは避けましょう。
リスクを抑えてリボ払いを利用するコツ
このように、リボ払いにはメリット・デメリットがあります。そのため、リボ払いを利用するのであれば、以下のポイントに注意して少しでもリスクを抑えるよう心がけましょう。
必要なときだけ利用する
日常的にリボ払いの利用を繰り返すことはおすすめできません。完済できていないのに新たにリボ払いをしてしまうと、利用残高が増え続け、完済が難しくなるおそれがあるためです。
基本的に「どうしてもリボ払いでなければならない」という状況のときに限り、リボ払いを利用すべきでしょう。
毎月の返済額を高く設定する
利用残高に対し毎月の返済額が少なすぎると、完済までの期間が長くなり、支払総額も増えてしまいます。そのため、できるだけ毎月の返済額を高く設定し、短期間で完済することが大切です。
現在の返済額が少なすぎるのであれば、今後の返済額を増やすことも検討しましょう。
ほとんどのカード会社では、Webサイトや電話などから月々の返済額を増やせるようになっています。
元金定額方式で支払う
リボ払いの支払方法のうち「元金定額方式」は、設定した返済額にリボ払いの利息を加えて返済する方式です。
利息を別で支払う分、元本に充てる金額が大きくなるため、比較的完済までの期間が短くなり支払総額も少なく済みます。
そのため、リボ払いを利用するのであれば元金定額方式で支払うようにしましょう。
ただし、利用できる支払方法はクレジットカードによっても異なるため、元金定額方式を採用しているかどうか、事前に確認しておくことが大切です。
定期的に利用残高を確認する
リボ払いは毎月の返済が一定であるため、利用残高を把握できていないケースも多いです。
しかし、利用残高を把握していないと、安易な利用を繰り返し「気付いたら利用限度額に達していた」ということにもなりかねません。
そのため、定期的に利用残高を確認し、無理なく支払える範囲の金額に留めておくようにしましょう。
「利用残高が増えすぎている」と感じたら、その後はリボ払いを利用せずに計画的に返済していくことが大切です。
繰り上げ返済や一括返済をする
リボ払いでは、あらかじめ設定した毎月の返済額にプラスして返済する「繰り上げ返済」や、利用残高と利息の全額を返済する「一括返済」をすることも可能です。
臨時収入があったときや家計に余裕があるときには、繰り上げ返済や一括返済をすることも検討しましょう。
繰り上げ返済や一括返済をすれば、完済までの期間が短くなり、トータルで支払う利息が減るため、支払総額も抑えられます。
リボ払いが返済できないときの対処法
なかには、リボ払いの利用残高が増えすぎてしまい、すでに返済できない状況に陥っている場合もあるかもしれません。そのような場合には、以下のような方法で対処することを検討しましょう。
低金利のローンに借り換える
リボ払いよりも金利が低いカードローンやフリーローンなどに借り換えることで、支払総額や月々の返済額を減らせる可能性があります。
ただし、月々の返済額を大幅に減らそうとして、支払回数を増やし返済期間を延ばしてしまうと、その分利息が増え支払総額も増えてしまうおそれがあるため注意しましょう。
また、収入に対して利用残高が多すぎる場合などには、借り換えを行っても完済できるとは限りません。
債務整理をする
返済できない状況を根本的に解決したいなら、「債務整理」を検討しましょう。
債務整理とは、借金を減らしたり、支払いに猶予を持たせたりすることで、借金の悩みを解決する手続です。
「任意整理」「個人再生」「自己破産」という3種類の手続があり、ご状況に合わせて適切な手続をとることで、着実に完済を目指すことができます。
リボ払いの返済が難しいときはお早めに弁護士へ相談を!
リボ払いは、メリットがある一方で、デメリットやリスクも多い支払方法です。
そのため、日常的にリボ払いを繰り返すことは避け、適切な利用と計画的な返済を心がけましょう。
万が一、リボ払いの返済が難しくなってしまった場合には、早めに弁護士に相談することが大切です。
弁護士であれば、最適な解決方法を判断し、あなたの代わりに債務整理の手続を進められます。
アディーレなら、債務整理に関するご相談は何度でも無料です。リボ払いの返済が難しくなってしまったら、まずは一度ご相談ください。
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監修者情報

- 資格
- 弁護士
- 所属
- 第一東京弁護士会
- 出身大学
- 早稲田大学法学部,首都大学東京法科大学院
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