特定調停はどのくらいの人が利用していますか?
特定調停は,簡易裁判所が選ぶ調停委員が仲裁をして,一般の方でも低額の費用で利用することができる手続です。そのため,2004年には全国で約38万件もの申し立てがされました。しかし,下のグラフの通り,年々申立件数が激減している傾向にあります。
また,申立件数に比べて成立件数(貸金業者と和解をして解決する件数)の割合が非常に低いものとなっています。参考までに2004年から2010年までのデータを平均して比べてみると,申立件数のわずか3.1%しか特定調停は成立していません。これらのデータは何を意味しているのでしょうか。
様々な原因が考えられますが,特定調停は任意整理と比べるとデメリットが実に多いという点が挙げられます。